- C言語プログラミング能力認定試験の概要
- オススメの学習本・学習サイト
- 実際に受験した筆者の感想
C言語は歴史が長く、現在でも様々な開発現場で使用されている人気のプログラミング言語です。
ただし他の言語よりも難易度が高いため、
- C言語の習得は難しい
- どうやって学習したらいいのかわからない
- そもそもC言語で何ができるの?
といった疑問を感じ、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、C言語の資格である「C言語プログラミング能力認定試験」についてご紹介したいと思います。
この資格を取得することで
- プログラミングの概念
- C言語の基礎と組み立て方
- アルゴリズム
の理解力を客観的に証明することができます。
試験勉強をとおしてC言語の基礎力が身につくため、おすすめの資格だと思います。
※私自身も2022年(1月)にC言語プログラミング能力認定2級の資格を取得しています。
下記の記事で、「合格までの学習方法や参考書籍について」まとめていますので、参考にしていただければと思います。
http://runaway-ses.site/c-programming-grade2
C言語プログラミング能力認定試験(C-Language Programming Skills Qualification Test)とは?
本試験は「サーティファイ情報処理能力認定委員会」が主催している資格試験です。
1級~3級に分かれており、それぞれ試験内容や試験時間、判定できる能力が異なります。
この資格は国家資格ではありませんが、
- 累計受験者数:183,973名(2021年3月31日時点)
- 2001年に設立された団体が運営
多数の合格者を輩出し、歴史のある資格であるため、一定の信頼性があります。
また、合格率は64.0%と公表されています(2020年度平均)
各級の出題内容と難易度
3級の試験内容と難易度
認定基準 | C言語の概念を理解し、簡単なプログラムが書ける |
---|---|
試験形式 | 筆記試験(多肢選択解答形式・マークシート形式 |
試験時間・問題数 | 60分・6題 |
受験料 | 5,200円 |
合格基準 | 得点率60%以上 |
難易度・偏差値 | 簡単(偏差値41) |
試験日程 | 6月下旬・9月上旬・1月下旬 |
目安合格勉強時間 | 110時間 |
参考:サーティファイ公式サイト https://www.sikaku.gr.jp/js/cp/ind/about/content/
3級ではC言語の初歩的な理解
- C言語の概要
- 簡単なプログラムが書けること
が問われます。
また解答方式はマークシート方式であり、
- 定数
- 演算子
- 型指定子
- 変数
- 基本制御文
- プリプロセッサ機能
- ライブラリ関数
- その他
などの知識が出題されています。
本試験を通して、「C言語の成り立ち」や「簡単なプログラミング言語」の理解が得られるため、C言語を学習し始めた方におすすめです。
3級におすすめの書籍
以下の書籍は、
本試験の過去問集になります。
試験前に一通りの問題を解けば、試験の傾向と対策が把握できると思います。
以下の記事でも、過去問の重要性について詳しく記載しています。
http://runaway-ses.site/c-programming-grade2
おすすめの学習サイト
※初心者の間はさまざまなサイトを併用するのではなく、1つのサイトで体系的に学習することが大切です。
以下のサイトが理解できたら、次の難易度のステップに進むと良いと思います。。
>>一週間で身につくC言語の基本
サイトの利用はすべて無料です。
2級の試験内容と難易度
認定基準 | 小規模のプログラム(500行程度)が適切に(理路整然、簡潔、正しく、速く)書ける |
---|---|
試験形式 | 筆記試験(多肢選択解答形式・マークシート形式) |
試験時間・問題数 | 90分・8題 |
受験料 | 6,400円 |
合格基準 | 得点率60%以上 |
難易度・偏差値 | 簡単(偏差値47) |
試験日程 | 1月下旬・6月中旬 |
目安合格勉強時間 | 70時間 |
参考:サーティファイ公式サイト https://www.sikaku.gr.jp/js/cp/ind/about/content/
2級では3級よりも高度な知識が出題され、
- C言語の小規模プログラム(500行程度)が適切に理解できる
- 各種アルゴリズムを理解できる
ことを問われます。
また解答方式はマークシート方式であり、
- 定数
- 演算子
- 宣言指定子
- 変数
- 外部定義
- プリプロセッサ機能
- ライブラリ関数
- その他
などの知識について出題されています。
構造体やポインタといったC言語でつまづきやすい単元や、ライブラリ関数の使い方、プログラミングコードの理解力が出題されるため、それなりの勉強量が必要になるでしょう。
2級の合格体験記については、以下にまとめているので、興味のある方は読んでみてください。
http://runaway-ses.site/c-programming-grade2
2級におすすめの書籍
以下の書籍は、
本試験の過去問集になります。
試験前に一通りの問題を解けば、試験の傾向と対策が把握できると思います。
おすすめの学習サイト
実際に僕が試験勉強で活用していた学習サイトになります。
こちらも参考にしてみてください。
また以下の記事で、上記のページの特徴を記載していますので、ご参考までに。
http://runaway-ses.site/c-programming-grade2
1級の試験内容と難易度
認定基準 | 事前に公開しているテーマプログラム(1,700行程度)に対する仕様変更、仕様追加に対応したプログラム作成(コーディング・入力・コンパイル・デバッグを含む)、および変更仕様書の作成を行う。 |
---|---|
試験形式 | 実技試験(パソコン使用) |
試験時間・問題数 | 150分・2題 |
受験料 | 7,800円 |
合格基準 | 得点率60%以上 |
難易度・偏差値 | 普通(偏差値53) |
試験日程 | 1月下旬・6月中旬 |
目安合格勉強時間 | 70時間 |
参考:サーティファイ公式サイト https://www.sikaku.gr.jp/js/cp/ind/about/content/
1級はマークシート方式ではなく、実技試験となります。
試験で指定されているエディタやコンパイラを使用しながら、プログラムを作成します。
主な出題はテーマプログラムの仕様変更・仕様追加であり、基礎知識はもちろん、基本を応用してプログラムを書く高い能力が求められます。
本試験に合格することができれば、実仕事でも通用すると見なされるでしょう。
※1級については、受験したことがないので対策方法についてはわかりません。
以下は合格された方のサイトです。参考にしてみてください。
>>合格者が教える!サーティファイC言語プログラミング能力検定試験1級合格!5つのコツを公開!
>>【雑記】サーティファイ C言語プログラミング能力認定試験 1級に合格しました
本試験を受験してみて
僕は、2022年1月の「プログラミング能力認定2級」を受験し、無事に合格することができました。
実際に受験してみて、
- C言語の細かい仕様(演算子の優先順位など)
- ポインタや構造体の使い方
- 設計~コーディングまでがどのように行われているか
などの理解が深まったと感じています。
本試験を受ければ、必ずしもC言語を使った仕事で活躍できるわけではありません。
しかし例えば、「転職活動時に客観的な能力を示す指標」として活用できたり、企業によっては「給与アップ」に繋がります。
また自身のスキルレベルを把握することにも役立つでしょう。
- 実際に働いたことのない学生さん
- すでに働いている社会人
C言語に興味のある方は、受けておいて損はない資格だと思います。
以下の公式ページ「C言語プログラミング能力検定試験(https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/)」に詳細が載っていますので、こちらも参考にしてみてください。
最後に
この記事では、
- プログラミング能力認定試験の概要
- 役立つ本や学習サイト
についてご紹介してきました。
下記に再度、おすすめの本と学習サイトを一覧化しておきます。ご参照ください。